2ntブログ

心の傷

yjimage (4)

この季節になるとうずくんだ!

あの時の心の痛みが!!



-2008年3月某日-

調理師専門学校、卒業作品展前日。。。

わたくしの行った調理師の専門学校では

毎年一年の集大成として卒業作品展なる物を開催

それを手土産に調理師業界へ名乗りをあげる事になっております。

あの日のできごとを赤裸々に綴ります。

お手隙にでも御覧下さいませ。。。



赤:tuda 青:他

「ついに完成したぜ!!俺のスーパーミラクル天才的

革新的なアイディアの数々を惜し気なく出しきった

海原先生もビックリの至宝のメニュー作りに

一役買ったとさえ言われる

超絶奇跡の泣く子も黙るえげつない料理!!」 


「おぉついに完成したのか、良かったな!これで俺たち皆

卒業作品展に出席できる訳だな!いやぁー良かったよ!


tudaが全然完成しないから皆心配してたんだぜ!

んで結局メニューは何になったんだ?」

「(´艸`*)今回のメニューはずばり!

至宝のオムライス-南国のココナッツリゾートだぜ!」 


当時のわたくし得意料理はオムライスというか

むしろ、オムライスしか作れませんでした。

「まぁやっぱお前は結局オムライスだよな」

この言葉にわたくしは感激した。

tuda=オムライスというこの定着こそが欲しかったのだ。

幾度となく振り続けた鍋!適度に振る腰!!

これが、後に伝説となった鍋も振るがそれ以上に腰を振る

と言われるtuda物語の序章である。



-作品展当日-

「今日は目覚めも良いし最高の料理日和だぜ」

 その日のモチベーションは最高だった。

誰にも負けるつもりなんてない

採点は、視覚、嗅覚、味覚、アイディアの4項目で

わたくしは最初から飯は美味くてなんぼ!ということで

味覚以外に興味はまっさらございませんでした。

御託なんていらない。材料さえあればいい

という事で材料をご紹介致しましょう。

-材料-

タマゴ・・・3ヶ

御飯・・・適量

人参・・・適量

玉葱・・・適量

鶏肉・・・適量

ピーマン・・・適量

ケチャップ・・・適量

塩・・・コサジで適量

白魚・・・大量

鰹節・・・適量

パセリ・・・適量

バター・・・適量
 -ざっくりではございますが作り方-

鰹節でダシを取り、常温で冷まします。

野菜を炒めて塩等で味を調えて御飯を加えて

ケチャップで仕上げます。チキンライス完成です。

プレートの上にオムライスっぽい形状に

チキンライスを敷き詰める。



オムレツ、まずはうんちくから入ります。オムレツと

玉子焼きの違いはご存知でしょうか?

正解はバターの有無でございます。

よし、オムレツを焼きましょう。ちょちょいの

JOYグループ!!はい完成!!

「はぁはぁできたぜ!俺の至宝のオムライス!!」

「やったなtuda!これでお前も晴れて調理師だ!!」

「いーやまだだ!!おれのオムライスはここで完成度

70%だ」


この時の皆の顔は今でも忘れない

まるで現世に生を得たモナリザの様な面持ちである

「俺のオムライスは!オムライスにしてオムライスに非ず!

非オムライス!言ってみれば非ムライス!

ヒムライスだ!!!!!!!!!!!」


「(´゚д゚`)なにぃぃぃぃいいぃぃぃいいぃぃぃぃいいいぃ

あの魯山人も成し得なかった究極のオムライス!!

あまりにも絶品過ぎて!もうなんか校長先生なんかも

一目置くといわれるあの究極のヒムライスをtudaが」

tudaの発した言葉はあまりにも衝撃的でこのままなら

翌日の学級新聞の一面を飾ったのは言うまでもない。



そういうやりとりをしていると

おもむろにtudaは完成したオムライスに錦糸卵で仕切りをする。

そして一番最初に取った鰹ダシを流し入れる。

「そしてこの鰹ダシでできた太平洋に

白魚を躍らせる!!よしできた!!

ここに浮かぶオムライスリゾート!!」

生きた白魚はこのリゾートの周囲を泳ぐ。

その姿は日本海を泳ぐマグロの如く

その目力は子供を守るヒグマの様である。

他の作品と比べても異彩と異臭を放つ!!

「勿論ど真ん中はいただいたぜ!!

どれどれライバル達の作品でも見に行くかな」

自分のオムライスリゾートを見晴らし良好の場所に置き

他の作品を偵察に行く。すると何やら叫び声が聞こえた。

一大事である。

「この作品展をぶち壊すのはどこのやからだ!!」

あくまで事なかれ主義のわたくしですが、人の不幸は蜜の味

ここに人類最強の野次馬が誕生致しました。

方向!俺の作品のある教室の方向!!

「行けーーーーー!」

教室を開けると、魚が飛び跳ねている。

何やら見た事ある。。。これは俗に言う白魚だ。。。

俺の意思を継ぐ白魚たちは他の人の作品へ攻撃を仕掛け

飛び跳ねてぶちまけた鰹ダシ、不運にも隣の人の味噌汁に

亡命した白魚達、、、あぁ可愛い魚達

岸辺のパセリ達、中洲の可憐な小鳥達、、、

その瞬間山から湧き溢れる水の行く末が

わたくしの脳内を駆け巡る。

これがフィナーレ!!!!!!!!!!!

僕の叫びはいずこへ届くのか・・・

こうして、伝説の朝は漆黒の闇へ包まれる。。。

運命の悪戯なのかわたくしのオムライスリゾートは

アイディア賞なる謎の賞を受賞、のちに失笑をかっさらいました。

その時の校長の総括はなんとも歯切れが悪く

「料理は鏡である。tuda君の料理もtuda君の様に

活発でしたね」


この時わたくしは空を舞うあかね雲を

ただただぼーっと眺めていました。 





後日談、学級新聞の3面記事を占拠致しましたとさ


関連記事

系列店舗、システム管理部、
マネージャー、チェアマンによる
ブログとTwitterも
合わせてご覧くださいませ♪

(是非ブックマークしてください♪)

(是非フォローしてください♪)